yosh-ash’s Space

言葉・音楽・好奇心

「日記のようなもの」 - 1989年8月20日より

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

 

 

www.youtube.com

「人生に影響を与えた1冊」。それは自分が書いた日記だ。正しくは「日記のようなもの」。自己満足じゃない。特別な日だった。さらに正確に言うと、1989年の8月20日の「日記のようなもの」が「人生に影響を与えた1ページ」になった。

 

この「日記のようなもの」の最後のページにふさわしいこと。

昨日。8月19日(土)18時30分開演。MUSE HALLで山川健一&THE RUDIEのLIVEを観た。

だいたい、この「日記のようなもの」を書こうとしたきっかけは山川氏にあるんだし、本当にふさわしい。

MUSEHALLについたのはちょうど18:00。バイト先から直行。とてもRelaxした気分でチケットをもぎってもらった。演奏は18:40ぐらいから始まった。時計を持っていなかったので、あまり正確な時間は定かではない。

山川氏以外のメンバーが出てきて軽いセッティングを終えた後、スモークがたかれてスタート。リズムがうねりだした頃、山川氏はピンクのジャケットにぴっちりとした縦縞のパンツで登場した。

客は6、70人といったところ。MCはほとんどなしのRock'n Roll Show。ストーンズは3曲ぐらい。You can always……など。アンコールは「HARD RAIN」「GLASS OF LOVE」、そして、最後は「悪魔を憐れむ歌」だった。

正直、かっこよかった。

終わってから、僕は待った。MUSE HALLの搬入口は1つしかなく、単に前で待っていれば山川氏に会えるはず。前の晩から密かに期待していたことだった。Nからもらったネパールのバッグには「Rocks」の文庫本が入っている。それとバイト先からもらってきたマジックペン。MUSE HALLの道をはさんだ前の空き地の金網で待った。都会のポケットみたいな空き地。

22時を過ぎた頃、山川氏が出てきた。女の子3人組と話している。頃合いを見はからってサインをしてくださいと頼みに行く。「Rocks」に「Keep on Rolling kenichi yamakawa」とサインが入った。最高。あの山川氏がたばこを吸ってぼうっと立っている。はっきり言ってふつうの人。後光があるわけでもなく、ただ単にLiveの疲れをひきずったバンドマン。

なぜか飲みに行くことになり(ほんとにLUCKY)、ホテルまでYちゃん(3人組のひとり)が先導して、ホテルで荷物を置いたあと、居酒屋でとりあえず食って飲む。3人組の別のひとり(もうひとりは居酒屋に来る前にお帰り)は何とULFULSのファンで話が盛り上がる。今度のULFULSでもラスタのシャツを着ていくことにする。

(中略:女の子2人組はここでさよなら。部外者は自分ひとりだけに)

1次会の後「FUNNY MAY」へ行く。STONESのかかる店。ほとんど貸し切り状態。ポラロイドが残ってるはずだから、また今度行こう。

そのあと、なぜか僕はみんなと同じホテルに泊まる。ダンシング義隆さんが宿泊用に取ってあった部屋。空いているということで、厚かましくもシングル部屋を使わせてもらう。シャワーを浴び、示唆的で嫌な後味の残る夢を見て、一夜を過ごす。

朝、CHECK OUT15分前にロビーに行くと誰もいない。結局、12時までに来たのは3人。いちばん遅れたのは山川氏。そのあと「アジアン・パラダイス」に行って昼の定食を食べ、新大阪まで見送る。

東京から来た御一行様のひとり。金髪のMちゃんは京都へ行くというので、京阪電車まで一緒に。帰りの電車で夢のような気分のまま50分を過ごした。あやうく降りるのを忘れるほど、ぼんやりしていたと思う。

本当は山川さんと話したいことが山ほどあった。ありすぎて、つまらないことばかり尋ねてしまった。馬鹿な奴だと思われてるかもしれない。けれど未だにFUNKYな気分だ。人には語れないほど。どういう経路か分からない。そんなことどうでもいい……。とりあえず、この自然なFUNKYを大切にしたい。だから、絶対忘れない。


-------------------------------------------

追記

>>>>>>>
これは2冊目のノートに書かれている。1988年の4月3日から1989年の8月20日。内容は本や映画などの感想やそのときに感じたこと、そして創作のための雑記だ。1冊目が「Around the Corner」。清志郎だ。で、2冊目にはなぜか名前がない。中を見ると「日記のようなもの」で通っている。
>>>>>>>
これ、ほぼ原文のまま。名前をイニシャルにして、何箇所か漢字の間違いをなおしたぐらい。少々おかしくても気にせず文章にすることがこのノートの意図するところだったから。あふれるままに書き写してたって感じ。誰かに伝えようという感覚が少々脱落してるのかもしれない。
>>>>>>>
ULFULS。この頃はまだアマチュアだったウルフルズ。十三のファンダンゴで月1ぐらいのライブをやっていて、よく行っていた。いろいろなミュージシャンのライブを観た。残っていた2人組とも、たまにファンダンゴで待ち合わせた。たしか、ボ・ディドリーとボ・ガンボスという夢のような組み合わせも一緒に。
>>>>>>>
これが健さんの関西初ライブ。その後もほぼ全部に顔を出したと思う。近畿大学の講演会まで行ったから。ちなみにCDは全部あるとして、Tシャツ(SO MUCH TROUBLE)も2枚あったりする。
>>>>>>>
このとき、写真を撮ってもらった。3人組のひとりに。健さんとふたりで。日付入りの白黒写真だ。今もPCデスクの引き出しに入ってる。お守りだな。つまらない大人にならないように。
>>>>>>>
サイン本。本文に出てくるYちゃんも「Rocks」にサインしてもらってた。ただ違うのはその「Rocks」は「Rocks」が掲載されてる小説すばるだった。つまり初出のバージョン。のけぞった。元気かな?口癖のように言っていたけど、素敵なシスターにはなれたのかな?
>>>>>>>
帰りの電車のなか。ずっと緊張してたんだろうね。ひとりになったら気が抜けたのか、身体中の力が抜けていったことをおぼえている。で、不思議な感覚におそわれた。風景がとても眩しくて、視界を光の粒がとんでいた。あれ、何だったんだろう。神秘的なものでなく、ちゃんと科学的に説明できそうな気がするんだけど。

 

www.youtube.com



by yosh.ash ”No, I was just thinking...”